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歴代理事長挨拶 佐々木 寛(2013年~2014年)

日本臨床細胞学会は、2013年4月1日に内閣府から公益社団法人の認可をうけました。既に学会は医学会に加盟しております。今回、更たに公益社団法人日本臨床細胞学会は細胞診専門医会、細胞検査士会の両専門集団を含めた形で2013年4月1日より発足いたしました。これに伴い日本細胞診断推進協会は解散となります。日本臨床細胞学会の理念は、「細胞診を診て国民の健康を守る」であります。従来より学会はこの理念に基づき、多くの健診事業を支え、がんの早期発見、検診普及事業の促進など公共的な事業に従事して参りました。この度、公益社団法人に認可されるに当り、会員一同の皆様には、日本臨床細胞学会の会員としての誇りを持って身を正し、より一層公益的な活動を行うことを改めて強く認識頂くことをお願い申しあげます。

公益社団法人の利点の一つに税制上の優遇があります。具体的には、当学会への寄賦には税金がかかりません。この利点を生かし、本年6月より婦人科健診において、液状検体細胞診(LBC)対LBC+HPVDNA検査のランダム化臨床試験を企画いたしました。

この臨床試験の結果は今後の我が国の婦人科検診事業に大きな一石を投じることが予想されます。また、この事業により我が国で初めて学会主導の臨床試験を施行することとなり、内外より注目を集めております。この事業は、臨床医学における学会の学問的寄与を大きく改善させる効果もあります。会員の皆様にはこの臨床試験の意義をご理解のうえ、全面的なご支援をお願い申しあげます。

また、新たな事業として細胞診ガイドラインの発刊を2年以内に行うことを企画いたしております。すでに理事長諮問ワーキンググループが発足し細胞診ガイドラインの発刊に向け着実に進みつつあります。

また、現在、口腔がん死亡数が毎年上昇傾向にあり、毎年6000人を超える死亡数であります。このため、学会は昨年度より細胞診歯科専門医制度を新設しました。同時に理事長諮問ワーキンググループとして「口腔細胞診の標準化」を立ち上げております。2014年度からは第4次対がん10ヶ年戦略事業が企画されつつあります。今後、口腔細胞診を普及させ口腔がん死亡率低下を目指す所存です。

学会は新たな出発となりましたが、より一層、国民の健康を守るために行わなくてはならない事業が山積みいたしております。会員の皆様の一層の奮起を期待いたします。最後になりますが、本年7月22日午後7時より公益社団法人設立記念会を開催予定ですので、会員の皆様のご参加をお願い申し上げます。

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