教育研修指導医の申請について

教育研修指導医認定申請のご案内

日本臨床細胞学会は日本専門医機構(前:日本専門医制評価・認定機構)の専門医制度整備指針に則り、教育研修施設の認定・整備を行って参りました。

日本専門医機構より新しい専門医制度に向けての要件として以下の4点が求められております。

  1.  細胞診専門医像の明文化
  2. 教育研修施設の整備
  3. 教育研修指導医の認定と資格更新
  4. 専門医教育カリキュラムの整備

この度、上記3にある「3.教育研修指導医の認定と資格更新」の為、教育研修指導医認定申請を行います。

 【教育研修指導医の認定と資格更新】

日本専門医機構より、本学会の専門医制度、特に教育研修制度のさらなる整備が求められています。

  1. 平成26年度より細胞診専門医養成を目的とした新たな教育研修制度を創設する。
  2. この制度では、教育研修認定施設において、修練医に対し臨床細胞学研修ガイドラインに則った研修カリキュラムの指導を行う教育研修指導医の認定と資格更新を行う。
  3. 教育研修指導医は、教育研修認定施設に常勤し、本法人の定めた臨床細胞学研修ガイドラインに則った研修カリキュラムの指導が可能な細胞診専門医とする。
  4. 教育研修指導医の中から指導責任者を1名置く。
  5. 教育研修指導責任者は、本法人の定めた臨床細胞学研修ガイドラインに則って修練医の教育を行い、研修手帳に定める目標への到達度を最終評価し、研修修了証明書を作成する。
  6. 教育研修指導医の資格は4年ごとに更新するものとする。
  7. 教育研修指導医の認定と資格更新の要件として、教育研修指導医講習会の受講を義務付ける。
  8. 平成25年度より細胞診専門医会は年1回春期大会時の開催となったが、秋期大会への細胞診専門医出席を促すため、それに代わるものとして細胞診専門医セミナーを開催する。
  9. これは細胞診専門医会と同様に資格更新クレジットとして30単位を付与する。
  10. 細胞診専門医セミナーは教育研修指導医講習会を兼ね、出席は受講票の提出による。
  11. この受講記録は、来年度からの新教育研修制度における教育研修指導医の認定と資格更新要件に加える。

 

教育研修施設と教育研修指導医認定に関する施行細則を熟読いただき、下記申請書 類を所定の形式にて、期日までに学会事務局へご送付願います。

 

  • 申請様式フォーマットはこちらよりダウンロードできます。

※申請書類一式のコピーを必ずお手元に保存願います。(提出書類の返却はいたしません)

 

  • 申請書の記載要項・注意事項はこちらをご参照願います。

申請様式フォーマットがダウンロードできない、またはエラー表示が出た場合は「お問合わせ」からご連絡ください。

折り返しEXCELフォーマットをメール添付でお送りいたします。

 

申請書提出期限:2014年9月30日(火)必着

申請書は印刷物を郵送してください。

 

申請書送付先:

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台 2-11-1 駿河台サンライズビル 3 階

公益社団法人日本臨床細胞学会「教育研修指導医認定申請係」宛

 

ご質問は以下のページよりお願い申し上げます。 http://info.jscc.gr.jp/jimukyoku/contact.html

歴代理事長挨拶 佐々木 寛(2013-2014)

公益社団法人日本臨床細胞学会理事長 佐々木 寛
(東京慈恵会医科大学附属柏病院 産婦人科)

 

日本臨床細胞学会は、2013年4月1日に内閣府から公益社団法人の認可をうけました。既に学会は医学会に加盟しております。今回、更たに公益社団法人日本臨床細胞学会は細胞診専門医会、細胞検査士会の両専門集団を含めた形で2013年4月1日より発足いたしました。これに伴い日本細胞診断推進協会は解散となります。日本臨床細胞学会の理念は、「細胞診を診て国民の健康を守る」であります。従来より学会はこの理念に基づき、多くの健診事業を支え、がんの早期発見、検診普及事業の促進など公共的な事業に従事して参りました。この度、公益社団法人に認可されるに当り、会員一同の皆様には、日本臨床細胞学会の会員としての誇りを持って身を正し、より一層公益的な活動を行うことを改めて強く認識頂くことをお願い申しあげます。

公益社団法人の利点の一つに税制上の優遇があります。具体的には、当学会への寄賦には税金がかかりません。この利点を生かし、本年6月より婦人科健診において、液状検体細胞診(LBC)対LBC+HPVDNA検査のランダム化臨床試験を企画いたしました。

この臨床試験の結果は今後の我が国の婦人科検診事業に大きな一石を投じることが予想されます。また、この事業により我が国で初めて学会主導の臨床試験を施行することとなり、内外より注目を集めております。この事業は、臨床医学における学会の学問的寄与を大きく改善させる効果もあります。会員の皆様にはこの臨床試験の意義をご理解のうえ、全面的なご支援をお願い申しあげます。

また、新たな事業として細胞診ガイドラインの発刊を2年以内に行うことを企画いたしております。すでに理事長諮問ワーキンググループが発足し細胞診ガイドラインの発刊に向け着実に進みつつあります。

また、現在、口腔がん死亡数が毎年上昇傾向にあり、毎年6000人を超える死亡数であります。このため、学会は昨年度より細胞診歯科専門医制度を新設しました。同時に理事長諮問ワーキンググループとして「口腔細胞診の標準化」を立ち上げております。2014年度からは第4次対がん10ヶ年戦略事業が企画されつつあります。今後、口腔細胞診を普及させ口腔がん死亡率低下を目指す所存です。

学会は新たな出発となりましたが、より一層、国民の健康を守るために行わなくてはならない事業が山積みいたしております。会員の皆様の一層の奮起を期待いたします。最後になりますが、本年7月22日午後7時より公益社団法人設立記念会を開催予定ですので、会員の皆様のご参加をお願い申し上げます。

 

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