第57回(2024年度)細胞検査士資格認定試験は、第一次試験ならびに第二次試験(実技)を実施します。
第一次試験では筆記試験と細胞像試験(カラープリント)、第二次試験ではスクリーニング試験、同定試験を
行います。
1.スクリーニング試験
婦人科、呼吸器、消化器、胸腹水、尿路系、その他の各科毎にそれぞれ一定数の検体を検鏡して、それ
らが①「正常あるいは良性である」か、②「問題にすべき細胞があるので細胞診専門医の診断をうける
」か、あるいは③「悪性細胞があるので、必ず細胞診専門医の診断をうける」か、について答えてくだ
さい。ただし「問題にすべき細胞」とは、悪性といえないまでも、悪性と鑑別を要する細胞の他、たと
え良性であっても病名診断、治療が必要と判断されるような良性腫瘍、感染症などのことを指します。
さらにそれぞれどのような疾患、病態、あるいは細胞型、組織型が考えられるかについて答え、なおか
つ、スライドグラスをいくつかに区分していますので、そのどの「区分」に問題細胞がより多く検出さ
れたかについても答える必要があります。
2.同定試験
婦人科,呼吸器,消化器,胸腹水,尿路系,乳腺,甲状腺,造血リンパ系,その他の検体について標本
上のサークル内を検鏡して答えてください。
3.一次試験合格二次試験不合格者の取り扱いについて
細胞検査士資格認定試験の一次試験に合格して二次試験に不合格であった受験生は翌年の細胞検査士資
格認定試験の一次試験を免除し、二次試験の受験資格を与えます。
ただし受験料は一次試験の有無にかかわらず、一次試験から受験する場合と同一です。
(例:第56回細胞検査士資格認定試験の一次試験合格二次試験不合格者は第57回試験の一次試験が免除
され二次試験を受験することができます。)
以下の場合には二次試験受験の資格を喪失しますのでご注意ください。
(1)二次受験資格は翌年のみで、それ以降は無効となります。
(例:第55回細胞検査士資格認定試験であれば、第57回では一次試験免除の資格がない。)
(2)一次試験免除資格があるにもかかわらず翌年も一次試験からする場合には、新規受験者と規受験
者とみなされ、一次試験に合格しなければ二次試験を受験することができません。
(3)一次試験が免除されて二次試験を受験した結果不合格であった場合、次回の試験は一次試験から
受験する必要があります。
4.細胞検査士資格を喪失した方の再受験について
細胞診専門医および所属長の推薦書(証明書)を各1通 計2通(所属長が細胞診専門医である場合は
1通でよい)を願書に添えて提出してください。形式は問いません。
5.大学院学生の細胞診検査実務従事証明書について
大学院学生は細胞診検査の実務に1年以上従事した証明書として、出願のホームページからダウンロー
ドした書式を使用してください。
6.一次試験における合格基準は100点満点に換算し、原則70点以上を合格としますが、さらに各領域ごと
に100点満点に換算し、50点未満の領域が一領域でもある場合は不合格とします。
7.一次試験(筆記)の選択方式に変更を行う。従来は二択または一択とし、二択(正しいもの)、二択
(誤ったもの)、一択(正しいもの)、一択(誤ったもの)形式を用いており、二択の解答パターンは
1.A.B.、2.A.E.、3.B.C.、4.C.D.、5.D.E.を使用しています。上記方法に加え、各設問に対し正解を2つ
それぞれマークし、2つとも正解した場合に限り、正解として加点を行う方式も採用しています。
この方式による問題は各領域ごとに5問ずつ配置されます。
第57回細胞検査士資格認定試験
試験委員長 三上 芳喜
【受験のための交通・宿泊の手配について】
一次試験、二次試験の受験のための交通・宿泊の手配は早めに行うことをお勧めします。
一次試験の合格発表と二次試験の実施日の間の期間が短いこと、二次試験の会場である杏林大学三鷹
キャンバスは最寄りのJR・私鉄各駅近辺において宿泊施設が少ないこと、に留意した上で、利便性の
高いエリアでの宿泊施設の確保をいただければ幸いです。
また、試験当日の会場への速やかな移動のため、経路およびバス・電車を利用される場合はその時刻
表(バスの場合は乗り場も含めて)を確認することをお勧めします。